子ども

おそるべしギャルたち

今日からまた、ある音楽のコンクールに向けて、猛練習が始まった。

4年生と5年生は「あけましておめでとう。」の挨拶が終わったら、お年玉でなにを買ったかとか、おじいちゃんの家に行ったんだよ、という話をしだしたけれど、少し遅れて入ってきた6年生のギャルたちはわたしの顔を見るなりこうだ。

「先生!きいて!彼氏から年賀状きたさ!」

「よかったねぇ、なんて書いてあった?」

「は!?無理だしぃ~。別に普通だよ。だって親とかみるから。」

「あ、そうか。なるほど。先生にはね、今年もよろしくお願いしますって書いてあったよ。」

「え?きたの?」

「きたよ。」

「うちの彼氏から?」

「うん。」

「はぁ?!なんでぇ!」

どうやら怒らせてしまったようだ・・・・・・・。いいじゃん、先生なんだから、と言ってはみたが機嫌が悪い。

明日チョコレート持って行こう。

おそるべし、6年生のギャルたち。

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自尊感情の低い子どもたち

最近、とても気になる本を見つけた。

わたしが常日頃から感じていた、中・高学年の子ども達に共通して見受けられる問題点が、その本には全て書かれていた。

それは「子ども達の自尊感情の低さ」だ。

今まで1~6年生まで満遍なく担任してきたが、学年が上になればなるほど「どうせ、無理だし。」「疲れた。」「面倒くさい。」「つまんない。」という子どもが急激に増える。

これは、「大人になってきたから」「反抗期だから」では済まされないレベルで増える。

「なにもかも、つまんないよな。」という顔をしている子ども達に、わたしたちは「きみたちの将来の夢はなあに?」と聞く。「夢を持て、希望を持て!」と言う。

子どもにとっては「それどころじゃない。」という感じだろう。

なぜなら、子どもは本当に「疲れている。」し、「自分にいいところなんてない。」と思っているからだ。

できれば、この本をたくさんの大人たちに読んでほしいと思っている。

子どもだけじゃなく、自分のためにも。

あ、その本の正確な題名を忘れちゃった。明日にでもアップします。

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ショック。

1年生「先生、お母さんがね、先生のこと、かわいいって言ってたよ。」

秋  「本当??嬉しいなぁ。ありがとうって言っておいてね。」

1年生「うん。テレビに出てる人に似てるって言ってた。」

秋  「え?だれだれ??教えて。」

1年生「うんとね。なんだったっけ。」

秋  「思い出してぇ!」

1年生「あのさ、緑のやつ。」

秋  「みどりのヤツ?」

1年生「うんと・・・・・・あ!わかった!ガチャピン。」

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誰のせい?

この間、ある男の子のお母さんから電話がきて、「うちの子が、大好きな女の子に「わたしは、もう○○くんが好きなの。」と言われたらしいんですけど、殺してやるって言ってるんです。家でも笑わないし、裏切りものとか、好きな人をかえやがってとか、そんなことばかり。まだ五年生なのに、今からこれじゃあすごく心配。」と言った。

このほかにも、この男の子は非常にお勉強ができて、90点でもひどく悔しがり顔が硬直したように豹変したり、友達の冗談に本気で怒鳴ったりと、突然キレる。

お母さんは「どうしたらいいのか。」ということはもちろんだけれど、「わたしの育て方が悪かったのかしら。テストで100点とらないだめ、なんて一度も言ったことないのに。」と嘆いていた。

わたしは、このケースに限ってだけじゃなく、「これは、お母さんの育て方は関係ないな。」と思うことがよくある。親の育て方は子どもに影響を与えるかどうか、という質問をされたら間違いなく「イエス。」と答えるし、それは取り返しのないような影響を与える場合もあるかと聞かれても「イエス。」と答えると思う。

でも、逆の質問をされたら?

「問題行動を起こすような子どもは全て親の育て方のせいである。」

これは絶対に「ノー。」である。

わたしが思うに、子どもには生まれ持った性格や特性というものがあって、すごく神経質だったり、すぐに頭にくるタイプだったり、すごくおとなしかったり、すごく落ち着きがなかったり、すぐに落ち込むタイプだったり、すごく不安がるタイプだったり…と、既に下地はできあがっているものだと思っている。

それに早く親が気付いて「あ、この子はこういう傾向があるわねー。」と思ったら、どうやって接していけばいいのか一生懸命に考えて接していかなければならない。

最初に書いたケースの場合、その子にはすごく小さいころから「ぼくが負けるなんて許せない!ぼくが一番頭がいいんだ。」という自意識過剰気味なところがあった。

こういう子には、一回一回「人は負けるときもあるし、勝つときもあるんだよ。大切なのは負けたあとどうするか、勝ったあとどうするかなんだよ。」「100点をとることだけが大事なんじゃないんだよ。一生懸命努力したということが大事なんだよ。80点でも、90点でも、お母さんは嬉しいんだよ。」などと丁寧に説明する必要があると思われる。

「そんなこというんじゃない!」「気にするんじゃない。いいじゃない100点じゃなくたって。」

これでは子どもは気付けないし、学べないのだ。

持って生まれてきた性格や特性を知り、それにあった声かけを自分なりに模索し、試していく。それが一番大切だと思う。

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また春 1年生と。

「もう疲れた。」

「もうちょっとだから、頑張る!」

「お弁当食べてもい?」

「どこで?ここで?」

「うん。少し休んで。」

「だめだめ!児童館に行ってから。」

「じゃ、おんぶして。」

「あらー、1年生なんだから、自分で歩かないと。」

「・・・・・・・・・。」

「ね?」

「・・・・・・・じゃあさ、どうしてさ、あき先生はいいの?」

「わたし?一緒に歩いてるでしょ。」

「でもさ、帰るときさ、車でかえったっしょ。誰か来て。」

「・・・・・・だって、一人で歩くのはさびしいから。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか、ぼくもいないしね。」

こういう季節がまた来た。

カラフルな色帽子の長い行列とわたし。

幸せだなぁと思う瞬間だ。

春だなぁと思う瞬間でもある。

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音読

国語の時間 

プリントの文章を読んでもらった。

子どもA 「写真に写っていたのは、わたしの柿と、弟でした。」

秋    「カキ?」

子どもB 「柿じゃなくて姉でしょ!」

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どうなると思うの!

「ちょっと!こうた!おいで!」

「なにー。」

「見てこれ!あんた、勉強してきたの?」

「うえぇ!どうしよう・・・・・。母さんに怒られるぅ。」

「叱られなさい。9点なんて叱られて当然だから。」

「ほんと・・・・・・・どうしよう・・・・・やばい。やばい。」

「あのさぁ、ちょっと本気で考えて、このままだったらどうなると思う?わかるっしょ?」

「うん・・・・・・・・・・・・・麻生になっちゃう・・・。」

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なにがなんでも使わない。

「作文にゆうたと遊びましたって書いてあったけど、ゆうたって誰?」

「ん?ぼくの弟だよ。」

「あ!そうか。弟さんか。じゃあ、これからは弟って書いて。」

「どうして?」

「お友達かと思っちゃうもの。」

「ふうん。わかった。」

~翌日の日記~

今日、ぼくは弟とお風呂に入りました。

弟はお風呂が嫌いです。

お母さんが「はやくお風呂に入りなさい!」と言いました。

だからぼくは

「弟、早く入らないとお母さんに叱られるよ!」と言いました。

お母さんは「いい加減にしなさい!弟!」と言いました。

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ぼくのライブにくる?

ある男の子が唐突に言った

「先生もぼくのライブに来る?」

「ぼくのライブってなに?」

「ぼく、春休みにライブをやることにしたんだ。かなりくるよ。お客さん。」

「どこで?」

「学校の前の公園あるっしょ。あそこの山で。」

「歌うの?」

「歌うの。」

「誰が?」

「ぼく。」

「一人で?」

「うん。」

「なにを。」

「今考えているところだよ。」

 

 

「実はね、ぼくの好きな人がくるんだ。」

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死ねや

いつも足を投げ出して

やる気がなさそうに座って

表情ひとつ変えずにペン回しをしていたRくん

 

彼が顔を上げるようになるまでに

2ヶ月はかかった

彼が笑うようになったのは

夏休みちょっと前だった

 

彼は やっぱり11歳の子どもだった

なんのことない さびしい子どもだった

自分をあきらめてしまった子ども

自分が誰より嫌いな子ども

ただそれだけの子どもだった

 

2月の終わり

Rくんがケンカをした

今となってはもう珍しいことだった

あっという間に前の表情に戻り

周囲の子ども達が凍りついた

 

「死ねや」

とRくんは静かに言った

言われた方もかなり頭にきていたらしく

「お前が死ねや」

と言った

殴り合いになるかと思ったけれど

二人ともちらっとわたしの方を見て

どちらからともなく席にもどった

 

次の日

Rくんの宿題の隅に

「せんせー、おれ だめだね」

と書いてあった

 

一番傷ついているのは

Rくんなのだと思う

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