秋の好きな記憶たち

  • レアですよ。
    あ、そういえば、この時良かったよね。 そういう記憶たちを詰め込みます。気ままにね。

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尊敬してやまない先生がいる
もう定年してしまったけれど
将来はああいう人になりたいと
ずっと思っている人がいる

「へぇ,秋さんが尊敬する人ってどんな先生なんですか?」
と聞かれることがたびたびあるけれど
「懐の深い人,海のような人。」
としか答えられない。

わたしは4年間その先生と一緒の学校で過ごしたが,
一度も感情的になったのを見たことがない。
いつも同じ笑顔でそこに座っていて
決して口数は多くなかったけれど
だれもが頼りたくなるような存在感があった。

いつだったか
かわった保護者が突然文句を言いにきたことがあって
職員室にずかずかと入り込んでその先生をどなりつけた。
みんなが唖然としてその人と先生を交互に見つめた。

その先生は「あぁ,はい,はい。なるほど。」と言って
ひたすら相槌をうっていた。
表情はまったく普段と変わらなかった。

保護者が全部あることないこと言い終わった時
「では,ちょっと場所をかえてゆっくりお話ししましょうか。」
とその先生がいうと
「はい。」
と言って黙って出て行った。

そのあと二人がどんな話をしたは知らない。

帰ったあとでわたしが聞いた
「大丈夫でしたか?」
「あぁ,大丈夫だよ。」
いつもと同じ,優しい笑顔だった。

「びっくりしましたね。」
「うん。びっくりしたなぁ。」
「誤解は解けましたか?」
「うん。解けたと思うよ。」
「全部のこと,ひとつひとつ説明していったんですか?大変でしたね。」
「いや,違うさ。受け入れていったんだよ。」


その時はわからなかったけれど,今ならなんとなくわかる。

否定からは何も生まれない。
どれほどの引き出しを心に持てるかが鍵となってくるのだ。

わたしの人生で起こったすべてのことを
わたしはどれだけ受け入れられるだろう。

海は
何事にも動じずに
同じ顔でそこにある。

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