秋の好きな記憶たち

  • レアですよ。
    あ、そういえば、この時良かったよね。 そういう記憶たちを詰め込みます。気ままにね。

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傷を持って生きる

昨日の続きではありませんが,

わたしの妹はありとあらゆることが許せなくて

精神病になってしまいました。

妹も同じように

厳しい父親の影響を受けて育ってきました。

だから,途中まではものすごくいい子で

明るく頭も良く,運動もでき,

親に叱られないように

悪いことはしないように,

細心の注意を払って頑張ってきました。

最初は(小学生のころ)神経性頻尿という症状が出て,

中学校で不登校になり,その後は摂食障害になり,

自殺未遂を繰り返し,

病院のお世話になるようになりました。

妹は

どうしても過去を

(親も,友達も,わたしのことも,先生も)

自分の運命すべてを許せないと言います。

生まれ変わりたいと言います。

もう一度やり直したいのに…

あの時に戻れたら…

親がもし違っていたら…

あのときお母さんが助けていてくれたら…

違う家に生まれていれば…

もっと頑張れる自分だったら…

お姉ちゃんは結婚して,先生になっているのに,

自分なんて…

彼女の口からは「もし」という言葉がよく出てきます。

彼女はかなり深刻な状態なので,

わたしはそこでは反論せずに「うん,うん。」と聞いていますが,

心の中ではいつも思っています。

「過去を悔いて,過去にしがみついて嘆いていても,もう変えられないんだよ。」

過去が傷になって残ってしまうというのは

わたしにも経験があるのでわかります。

だけど,その傷を「痛いから消したい」と思ってどんなにもがいても

もうそれは消えないのです。

わたしは過去のいろんな傷を

「痛くて辛いけど,仕方がないから持って歩こう」と思っています。

大事なのは「今この時」です。

今日の自分です。

覚悟するという潔さが

人間をさらに深くするのではないでしょうか。

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コメント

のぞ平さん
コメントありがとうございます。
ブログを読んでいただいて,とても嬉しいです。

そうですね。
わたしも同じ意見で,
傷を消そうとか過去を無かったことにしようと努力するより
傷を持って,過去の経験を生かして生きるほうが
ずっといい人生や未来を創造できると思っています。
大事なのは過去じゃなく
今とこれからだって思います。

のぞ平さんの意見に大賛成です♪

これからも時々ブログを覗きにきてくださいね。
お待ちしております。

秋さん、こん**は。
スゴ~く意味の深~いお話ですね。
誰もが大きかれ小さかれ何かしらの傷を持って
生きているんじゃないかと思います。
その負った傷の経験を生かす事が出来れば
これからの人生の運命を少しでも変えることが
出来るんじゃないかって自分は思います。
偉そうな事言ってスミマセン。

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