さくらんぼ、見えたよ。
わたしは、女性では10000人に1人といわれる赤緑色弱です。
自分で見づらいなぁと思うのは、緑の中の赤や、グレーの中の赤、
グレーの中の緑などですが、他にも赤だと思ったら茶色だったり、
緑だと思ったら青だったりします。
小さい頃に、いちご狩りにいった時、
母親が「この子はなんでいちごを採らないんだろうう?」と思って、
わたしに「たくさんあるでしょ。早く採りなさい。」と言ったそうですが、
後から色弱だとわかり、採らなかったのではなくて、採れなかったことがわかりました。
わたしには、緑の中の赤い苺は全部緑に見えるので、採りにくいのです。
さくらんぼ狩りも見えないんじゃないかと思って心配でしたが、
さくらんぼは全部が真っ赤じゃなかったし、木になっているので、
茶色い枝や空の青が助けてくれたおかげで、たくさんとることができました。
プラムはけっこう赤かったのですが、すごく大きいのが目の前にぶらさがっていたので、これもちゃんと見えました。
帰りの車の中で、同僚に「あとは黒板の赤が見えればいいのにね。」と言われました。
黒板に赤い文字で書かれても、薄いとほとんど見えないので困ります。
濃く書いても、ちょっと離れるとふわふわと緑の中に沈んで見えるので、
3Dの絵を見ているような感覚になり、瞬時に読むことはできません。
先天性のものなので、治ることもありませんし、治療もありません。
一度でいいから、みんなの見ている『赤色』と呼ばれるものが、
わたしの見ている『赤色』とどのように違うのか、見てみたいです。
ま、生まれつきなので、特別不自由しているわけではないのでいいのですが。
今日はさくらんぼでおなかがいっぱいです。
秋になったらプルーン狩りに行く予定です!
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