秋の好きな記憶たち

  • レアですよ。
    あ、そういえば、この時良かったよね。 そういう記憶たちを詰め込みます。気ままにね。

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一生懸命だからこそ

昨日の夜、教え子が15人ほど集まったから来てほしいという連絡を受け、結婚式の後、居酒屋へかけつけた。

26歳になった子ども達と一緒に楽しいひとときを過ごした。

ある女の子はもう3人の子どもの母親になっていて、かわいい3人の子ども達の写真をみんなに見せ、幸せそうに微笑んでいた。

でも、そのすぐあと、わたしのそばにくると「実はね、先生、苦しいんだ。」と言った。

だんなさんは忙しく、育児に協力したくてもできない状況だという。本当に忙しそうだし、自分は専業主婦なので、仕方がないと思っている、と。

だから、3人の子どもを必死に面倒見ているけれど、いっぺんに抱っこするわけにもいかず、お姉ちゃんについつい我慢させてしまうとのこと。

お姉ちゃんは泣いて弟たちをいじめるようになり、それをとめようと、またお姉ちゃんを叱る。悪循環だ。

どこかに連れて行って!とせがまれても、せいぜい近くの公園が限度とのこと。

心配症なところもあって、公園で遊んでいても3人から片時も目が離せず、気持ちが休まらないという。

子どものいるお母さん友達からは「心配しすぎるんだって!」と言われ、自分を全否定された気になるし、保育園からは「もうちょっとお姉ちゃんとスキンシップをとったらいいと思いますよ。」と言われ、自分を責める。

「わたし、最近はクスリを飲むようになっちゃって。」と言った。

わたしは、彼女の一生懸命に子育てする姿に、自分のクラスのお母さんたちを重ねた。

そして、彼女に伝えた。

同じような悩みを持っているお母さん達からよく相談を受けることと、そのお母さん達に共通しているのは、一生懸命に子育てをしようと頑張っている、素晴らしいお母さん達だと。

わたしに子育ての経験はないが、3人に全く平等に言葉をかけ、時間をかけ、世話をするなんて、無理なんだと思う。子育てを母親一人で完璧にこなすなんて、無理なんだと思う。

それでも自分を責め続ける彼女に、なにかいいアドバイスをしてあげたいけれど、昨日は上手にできなかった。聞くことしかできなかった。

一生懸命だからこそ、辛くなる。わかっていても、もともとの性格もあって、なかなか手が抜けない。

人間はそう簡単に変われるものではないのだ。

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