秋の好きな記憶たち

  • レアですよ。
    あ、そういえば、この時良かったよね。 そういう記憶たちを詰め込みます。気ままにね。

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誰のせい?

この間、ある男の子のお母さんから電話がきて、「うちの子が、大好きな女の子に「わたしは、もう○○くんが好きなの。」と言われたらしいんですけど、殺してやるって言ってるんです。家でも笑わないし、裏切りものとか、好きな人をかえやがってとか、そんなことばかり。まだ五年生なのに、今からこれじゃあすごく心配。」と言った。

このほかにも、この男の子は非常にお勉強ができて、90点でもひどく悔しがり顔が硬直したように豹変したり、友達の冗談に本気で怒鳴ったりと、突然キレる。

お母さんは「どうしたらいいのか。」ということはもちろんだけれど、「わたしの育て方が悪かったのかしら。テストで100点とらないだめ、なんて一度も言ったことないのに。」と嘆いていた。

わたしは、このケースに限ってだけじゃなく、「これは、お母さんの育て方は関係ないな。」と思うことがよくある。親の育て方は子どもに影響を与えるかどうか、という質問をされたら間違いなく「イエス。」と答えるし、それは取り返しのないような影響を与える場合もあるかと聞かれても「イエス。」と答えると思う。

でも、逆の質問をされたら?

「問題行動を起こすような子どもは全て親の育て方のせいである。」

これは絶対に「ノー。」である。

わたしが思うに、子どもには生まれ持った性格や特性というものがあって、すごく神経質だったり、すぐに頭にくるタイプだったり、すごくおとなしかったり、すごく落ち着きがなかったり、すぐに落ち込むタイプだったり、すごく不安がるタイプだったり…と、既に下地はできあがっているものだと思っている。

それに早く親が気付いて「あ、この子はこういう傾向があるわねー。」と思ったら、どうやって接していけばいいのか一生懸命に考えて接していかなければならない。

最初に書いたケースの場合、その子にはすごく小さいころから「ぼくが負けるなんて許せない!ぼくが一番頭がいいんだ。」という自意識過剰気味なところがあった。

こういう子には、一回一回「人は負けるときもあるし、勝つときもあるんだよ。大切なのは負けたあとどうするか、勝ったあとどうするかなんだよ。」「100点をとることだけが大事なんじゃないんだよ。一生懸命努力したということが大事なんだよ。80点でも、90点でも、お母さんは嬉しいんだよ。」などと丁寧に説明する必要があると思われる。

「そんなこというんじゃない!」「気にするんじゃない。いいじゃない100点じゃなくたって。」

これでは子どもは気付けないし、学べないのだ。

持って生まれてきた性格や特性を知り、それにあった声かけを自分なりに模索し、試していく。それが一番大切だと思う。

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