秋の好きな記憶たち

  • レアですよ。
    あ、そういえば、この時良かったよね。 そういう記憶たちを詰め込みます。気ままにね。

素材集

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2009年3月

10年目の夫婦

「結婚してるけどさ、一人みたいだよね。」

夫が突然言った。

もう3週間も前のことだけど。

最初は何を言ってるんだろう?と思ったんだけど

今はちょっとだけわかる。

結婚10年目。

夫婦ってなんだろうなーと考える日々。

こんなこと、今まで考えたことなかったな。

子どももいないから

なおさらなのかな。

「夫のこと愛してる?」と聞かれて

「愛してるってどんなんだったっけ?」と思う自分がいる。

もうすっかり空気みたいで

なんだかよくわかんないや。

いろいろな夫婦の形があるから

うちはうちでいいと思っていた。

間違っていたのかな。

ため息が出ちゃうな。

音読

国語の時間 

プリントの文章を読んでもらった。

子どもA 「写真に写っていたのは、わたしの柿と、弟でした。」

秋    「カキ?」

子どもB 「柿じゃなくて姉でしょ!」

どうなると思うの!

「ちょっと!こうた!おいで!」

「なにー。」

「見てこれ!あんた、勉強してきたの?」

「うえぇ!どうしよう・・・・・。母さんに怒られるぅ。」

「叱られなさい。9点なんて叱られて当然だから。」

「ほんと・・・・・・・どうしよう・・・・・やばい。やばい。」

「あのさぁ、ちょっと本気で考えて、このままだったらどうなると思う?わかるっしょ?」

「うん・・・・・・・・・・・・・麻生になっちゃう・・・。」

なにがなんでも使わない。

「作文にゆうたと遊びましたって書いてあったけど、ゆうたって誰?」

「ん?ぼくの弟だよ。」

「あ!そうか。弟さんか。じゃあ、これからは弟って書いて。」

「どうして?」

「お友達かと思っちゃうもの。」

「ふうん。わかった。」

~翌日の日記~

今日、ぼくは弟とお風呂に入りました。

弟はお風呂が嫌いです。

お母さんが「はやくお風呂に入りなさい!」と言いました。

だからぼくは

「弟、早く入らないとお母さんに叱られるよ!」と言いました。

お母さんは「いい加減にしなさい!弟!」と言いました。

ぼくのライブにくる?

ある男の子が唐突に言った

「先生もぼくのライブに来る?」

「ぼくのライブってなに?」

「ぼく、春休みにライブをやることにしたんだ。かなりくるよ。お客さん。」

「どこで?」

「学校の前の公園あるっしょ。あそこの山で。」

「歌うの?」

「歌うの。」

「誰が?」

「ぼく。」

「一人で?」

「うん。」

「なにを。」

「今考えているところだよ。」

 

 

「実はね、ぼくの好きな人がくるんだ。」

死ねや

いつも足を投げ出して

やる気がなさそうに座って

表情ひとつ変えずにペン回しをしていたRくん

 

彼が顔を上げるようになるまでに

2ヶ月はかかった

彼が笑うようになったのは

夏休みちょっと前だった

 

彼は やっぱり11歳の子どもだった

なんのことない さびしい子どもだった

自分をあきらめてしまった子ども

自分が誰より嫌いな子ども

ただそれだけの子どもだった

 

2月の終わり

Rくんがケンカをした

今となってはもう珍しいことだった

あっという間に前の表情に戻り

周囲の子ども達が凍りついた

 

「死ねや」

とRくんは静かに言った

言われた方もかなり頭にきていたらしく

「お前が死ねや」

と言った

殴り合いになるかと思ったけれど

二人ともちらっとわたしの方を見て

どちらからともなく席にもどった

 

次の日

Rくんの宿題の隅に

「せんせー、おれ だめだね」

と書いてあった

 

一番傷ついているのは

Rくんなのだと思う

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